Amazonのサイトはその「利用規約」により条件付きでスクレイピングが禁止されています。
「アマゾンまたはコンテンツ提供者は、アマゾンサービスを限定的、非独占的、非商業的および個人的に利用する権利をお客様に許諾します（譲渡およびサブライセンス不可）。この利用許可には、アマゾンサービスまたはそのコンテンツの転売および商業目的での利用、製品リスト、解説、価格などの収集と利用、アマゾンサービスまたはそのコンテンツの二次的利用、第三者のために行うアカウント情報のダウンロードとコピーやその他の利用、データマイニング、ロボットなどのデータ収集・抽出ツールの使用は、一切含まれません。」
但し、Amazonのサイトのスクレイピングの禁止には条件があります。
１．Amazonにログインしている者は禁止（利用規約はログイン者にしか適用されない）
２．商業目的または第三者のために行うロボットなどのデータ収集や抽出ツールの使用は禁止
上記１．は当然として、上記２．もよく考えてみればわかります。
「Amazonの利用規約」で上記の「商業目的または第三者のために行う」ロボットなどのデータ収集や抽出ツールの使用がなぜ禁止されているかというと、企業が営利目的で大量のデータを収集すると、提供元のサーバに多大な負荷がかかるからです。
つまり、個人が自分の注文履歴データを収集するぐらいでは、サーバに負荷がかかるわけではないので、個人がログインした場合でも「商業目的ではなく自分のためであれば」ロボットなどのデータ収集や抽出ツールの使用は問題ないと考えられます。
さらに、ログイン者自身のためだけに情報を利用するのであれば、それをツールで取得しようが手で取得しようがどちらでもいいことです。これができないのであれば、Amazonにログインしている意味がなくなってしまいます。
よって、下記の場合であれば、Amazonのサイトのスクレイピングは可能ということになります。
１．Amazonにログインしていない場合
２．Amazonにログインしていても、そのスクレイピングで収集した情報を、商業目的ではなく
自分のためにだけ（例えば自身の確定申告等に）使用する場合
（元々、下記の「Amazonの利用規約」（ログインした者が遵守する規約）でも、「お客様への利用許可には『商業目的での』『二次利用』『第三者のために行う』データ収集・抽出ツールの使用については一切含まれない」とされているのであって、個人が「商業目的ではなく自分のために」ロボットなどのデータ収集・抽出ツールを使用することは利用許可に含まれる（「アマゾンまたはコンテンツ提供者は、限定的、非独占的、非商業的および個人的に利用する権利をお客様に許諾する」）と読み取れます）
【Amazon利用規約（抜粋）】
Amazon利用規約
＜利用許可およびサイトへのアクセス＞
本規約およびサービス規約の遵守を条件とし、アマゾンまたはコンテンツ提供者は、アマゾンサービスを限定的、非独占的、非商業的および個人的に利用する権利をお客様に許諾します（譲渡およびサブライセンス不可）。この利用許可には、アマゾンサービスまたはそのコンテンツの転売および商業目的での利用、製品リスト、解説、価格などの収集と利用、アマゾンサービスまたはそのコンテンツの二次的利用、第三者のために行うアカウント情報のダウンロードとコピーやその他の利用、データマイニング、ロボットなどのデータ収集・抽出ツールの使用は、一切含まれません。本規約またはその他の規約にて明示的に許諾されていない権利は全てアマゾンまたはそのライセンサー、供給者、出版者、権利保持者またはその他のコンテンツ権利者が留保します。アマゾンサービスまたはそのいかなる部分も、アマゾンからの書面による明示的な承諾を得ていない限り、商業目的のために、複製、複写、コピー、販売、再販、アクセス、その他の利用はできません。
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